皮膚の構造

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皮膚の構造

まず、皮膚の構造から説明すると、皮膚は表皮、真皮、皮下脂肪の3層からなりたっています。

表皮は切っても血が出ない厚さの層で、人の表皮は平均0.1mmほどの厚さです。

表皮とその下の真皮層との境は凸凹で、真皮側から見た凸部に毛細血管が入り込んでいて表皮をつくる基底細胞が分裂増殖していくための栄養分を供給しています。この凸部を真皮乳頭いいます。

表皮の最下部を基底層と呼び、表皮をつくる親細胞である基底細胞が、血液が運んでくる皮膚の原料ともいえるアミノ酸を使ってどんどん皮膚をつくります。

このように分裂増殖した娘細胞が上に上に押し上げられ、だんだん角化して表皮の最上層である角質層を形成するに至ります。

角質層はケラチンというタンパク質で細胞はすでに死滅し、いずれ垢(老化角片)となって剥がれていきます。

基底層には表皮をつくる基底細胞とは別に、メラノサイトと呼ばれるメラニン生成細胞があり、チロジンというアミノ酸を素にしてメラニン色素をつくり分泌しています。

 

毛髪の場合、真皮乳頭に相当する毛乳頭の周りにある毛母と呼ばれる親細胞が、分裂増殖して毛髪を形成していきます。

皮膚と同じようにメラノサイトもあり、メラニンを生成し、それが毛髪中に混ざって生えてくるため、黒髪が生えてくるわけです。

表皮の角質層がいずれ垢となって剥がれていってしまうのに対し、毛髪は角化した細胞が繊維状につながって、どんどん毛が生えてきます。

「毛が伸びる」といいますが、実は毛乳頭付近で新しい毛ができるので、以前につくったものが上の方へ押し出されて生えてくるのです。

頭髪は、個人差がありますが、1日に約0,4mm前後伸び、1ヶ月で約1.2cm、1年で15cmほど伸びます。

ということは、30cmの長さのある髪の毛先は2年前に作られた毛ということになります。

髪がダメージすると栄養が足りてないと考える方がいらっしゃいますが、単にできあがって押し出されてきた毛髪が長時間の間に、さまざまな刺激をうけて壊れてきたということにすぎません。

皮膚の角質層や剥がれた老化角片の細胞が死んでいるのと同じで、毛髪の目に見える部分(毛幹部)の細胞は死滅しているのです。

ちなみに、日本人の頭髪の本数は約10万本、1本の頭髪の太さは平均0.08mmといわれています。東洋系の黄色人種は欧米の白色人種より頭髪は太いのですが、本数は少ないのです。

もちろん本数も太さも個人差があり、頭髪が生えてくる毛穴の数は生まれつき決まっています。

 

参考文献

大門哲也 著

毛髪科学を知る

 

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